カ⭕️リとかいうスポーツセダンを名乗る「?」なモデルが出て来ました。いっちょ試してやろうと思って乗ってみたけどさ・・・プ⭕️ウスよりは間違いなくスポーティだからスポーツセダンってことなのかな!?あんまり目くじらを立てるものでもないですけど。そもそもト⭕️タがCVT使ってエンジン回転を固定する制御をやっている限りはスポーツセダンは無理じゃないの!?と思っていたところ、トヨタがFFの小型車にもトルコンATを使っていた時代に存在した「ドライブモード」が復活していて、なんと『スポーツモード』ではCVTの性能を無力化するらしい。ミッションから変えようという発想はないのか!?巨大メーカーのやることはよくわからん。CVTスポーツってス⭕️ルの真似なの!?
そもそもスポーツセダンって何なんだ!?人によって多少は定義が変わるかもしれませんが、両手、両足でコントロールするペダル、ステアリングを通して、クルマの駆動各部の動きが明確にイメージできて、限りなく人間の反応速度に対して忠実なコントロール性を有しているクルマ・・・くらいが同意を得られる範囲じゃないでしょうか。指先にかかる反力が、フロントタイヤの喰いつきだけでなく、リアタイヤの粘りも表現している。アクセルペダルがつま先に伝えるインフォメーションが、エンジンの状態を見事に反映している。吹け上がりがどのタイミングでやってくるかを瞬時に理解できるフィール。
何じゃそりゃ!?それくらいならダイハツの軽自動車でも十分に体感できるけどなー・・・。そーなんですよ。軽自動車やBセグに近い軽さ/コントロール性です。その軽快さを十分に体感しつつ、Dセグでないと出せないフラット感/安定感を味わう。この振り幅のデカイ走りができてこそスポーツセダンの本領発揮ですねー。あとは4シーターらしい開放感のあるキャビン。ゆとりあるプライベートゾーンであることが必須ですねー。広すぎず、狭すぎず。一人で乗っても寂しくないし、二人で乗っても狭くない・・・これが絶妙のライン!?
第5位 アルファロメオ・ジュリア(446万円〜)
アルファロメオの内装にケチをつけているS水K夫という謎のオッサンライターがいました。どーでもいいけど他に言うべきことはないのか!? 日本のユーザーがこのクルマを内装の質感だけで却下しないことを切に祈ります。そんなに気になるならCクラスでも買った方がいい・・・。
アルファロメオがFRに回帰して、理想のGTセダンを欧州や世界のユーザーに届けました。狙った性能を出すためにオーバースペックなシャシーとサスペンションを採用してきたので、スポーティというよりは重厚な乗り味のなるのかなーと予想しましたが、BMWっぽい見た目とは裏腹に、決してアウトバーン専用車ではなく、かなりスリリングなワインディング向けの仕上がりです。日本の山岳路にもぴったり。
第4位 WRX・STI(386万円〜)
上手い人が乗ると、えげつない走りしますね。荷重移動のタイミングで巻き込むように回って、旋回中もデッドなアンダー方向の動きも抑え込まれていて、タイヤのグリップとボデー合成、さらに水平対向エンジンのメリットである重心の低さも存分に生かされた走りをドリキンが見せつけてくれてます。真似したら大怪我しますよー。
ドリキンも言ってますけど、普通のAWDならどアンダーのところをクイックに回頭してリアもついてきます。その技術に700万円払いたいという人が殺到しているとのこと。これFR車でも真似できない曲がり方してますよ。もはやスーパーカーや専用設計のライトウエイトスポーツカーを持ってこないと、この刃の先のような鋭い走りを実現するのは無理でしょう。もう2シーターだけが許される世界!?911でも実現可能かもしれないけど、ジャガーXEやアルファ・ジュリアの繊細なハンドリングとは違って、ボデー全体で走りに没頭できる設計なんですねー。
「走り」に関してはここに挙げた5台の中でも最強レベルなんですが、さすがに「ガチ」すぎるだろー。MT派の人には絶対的な存在。スポーツセダンは3ペダルであるべきか!?それとも2ペダルなのか!?はちょっと議論が分かれるところではあります。運転環境の問題というよりも、3ペダルに固執するモデルがしばしば最新の運転支援や快適なシステムを導入できなかったりするからです。可変ダンパー、Sモード、自動ブレーキ、トルクベクタリングなどなど・・・。進化を望むなら2ペダルを受け入れる必要があるのも事実です。もっともWRX・S4という「そっち向け」のモデルもありますけど。
第3位 BMW・4シリーズグランクーペ(587万円〜)
すっかり直線番長になって登場したと言われるF30系。SUV系と共通のシャシーを使い、徹底してリア優勢(直番仕様)にして様々な車高のボデーに対応させようという狙いは総合メーカーへと進化を遂げたBMWにとっては重要な戦略判断だとは思いますけども。F30系3シリーズは曲がらなくなったものだ・・・。
そんな批判がどれだけBMWに届いたかはわかりませんが、後から登場した4シリーズは、別のシャシーを思わせるようなフラットな走りを取り戻しました。特にガソリン直4ターボの420i、430iは、BMWが総力を挙げて鍛え上げたアシで、従来のクイックネスが出せるクルマに仕上がっています。これくらいやってくれないとBMWじゃないわー。100万円高くても4シリーズでしょ。
第2位 ジャガーXE(439万円〜)
英国を代表する偉大なデザイナー・イアン=カラムの作品と言われると「あれ?」ってくらいに地味なエクステリアですけども、そしてインテリアもどーみてもやっつけ仕事にしか見えないけども、「走り」に関してはかなり多くの人が満足できるんじゃないでしょうか。このクルマは「走り」がイマイチだったら完全に駄作の烙印が押されてしまうでしょう。
ジュリアと同じく「BMW修正主義」の1台。寸法からもF30系を狙い撃ちして、3シリーズにジャガー流の理想を押し付けたようなクルマです。主な「修正」は、ボデーの素材。フロントサスペンション。トレッド幅。そしてエンジン。リアサスの形状や、ZF8ATの採用、操舵の変則ギアレシオなどはそのまま採用。ジュリアよりも数年先に登場していますが、スポーツセダンを作る!!という情熱は、最新のモデルにも全然負けてない。「ジャガーだから出来た」とどうやってもユーザーに言わせたい。そんなクレイジーなブランドが一つくらいあってもいいじゃないでしょうか!?
第1位 マークX(265万円〜)
トヨタの新ブランドGRにもラインナップされ、まだまだモデルサイクルが続きそうなマークXです。トヨタはそこそこ売れているエスティマが12年目、プレミオ/アリオンが11年目に突入していてまだまだイケそうな気配。マークXはまだまだ9年目。3車種ともトヨタのラインナップではコスパがいいですし、まだまだユーザーに支持されそうです。
やっぱりスポーツセダンってのは基本性能の高さよりも、ドライバーの腕が十分に発揮できるだけの限界性能を備えていて、できる限りプレーンなクルマに仕上げているものが素晴らしい。ジュリア、4er、XEは「プレミアムブランド」という余計な要素がついてきますし、WRXはクルマが勝手にうまく旋回しちゃう少々お節介なオーバースペック・マシンです。そういう意味でもトヨタブランドから発売されていて、誰でも気軽に選べるマークXのようにプレーンなFRのスポーツセダンが普通に売っていることが素晴らしいなーと思うのです。
200万円台半ばのナイスプライスで、自然吸気の6気筒エンジンがついてくる!!こんなクルマ世界中探しても日本にしかないはず。トヨタ系列が丁寧に仕上げて、世界一とも言われる縦置きミッションに縦置きエンジン。しかも変に興ざめな多段式ではなく、ひと昔前の6ATを使い続けています。スポーツセダンにトルコンATを使うならば、5速か6速くらいがもっともスポーティにMTモードを使える。このリストの輸入車勢が共通して使うZF8ATはラグジュアリーなクルマ向けのミッションですから、MTモードなんてそれほど想定していません。8速から2速までをダイナミックに使うのはちょっと嫌になる。XEなんでシフトレバーすらないですから。
マークXはトヨペット店のフラッグシップモデルな訳ですが、ハイブリッドも投入されず、ミッションも多段化せず、ずっと放置されてきました。9年経って見ると、トヨタも筋が通っていたんだなーと気がつきます。全ラインナップにHVを投入する!!とトヨタが宣言して数年が経ちますが、マークXとプレミオ/アリオンの国内向けセダンが新たな魅力を獲得しつつあるんじゃないでしょうか!?