日本の質が問われている

トランプ大統領が・・・世界の多くの人が少なからず「？」に思っていたWTOの存在意義に疑問を投げかけている。バブル期の日本一人勝ち状態を終幕させた張本人であり、2001年中国加盟によって、行き場を失っていた日本企業に救いの手を差し伸べた存在でもある。そもそも関税協定とは２国間の合意以外に成り立ちようがないのだけども、そこに『国際的な基準』などを一義的に持ち込んでしまったら、それこそ紛争のタネを撒き散らしているだけじゃねーか！？って気がするが・・・。

 

日本のオッサンの前提は、まるで通用しない！？

WTOの理念には、第二次大戦時の保護貿易主義が悲惨な戦争を生んだ教訓から自由貿易を推進する！！とか謳われているけども、世界恐慌みたいな経済クラッシュが起これば、どこの国もマクドナルド、チャーチル、フーバー、F＝ルーズベルト以上に賢明にごくごく平和的に立ち回ることができるのだろうか！？・・・そんな状況でWTOが上手く立ち回る事はまず期待できないことを、ドナルド＝トランプは証明しつつあるようだ。

 

↓バカなオッサン達と同レベルの言論人

 

売れない理由すら的外れ・・・

「アメリカ車は世界で売る水準のものではない」「中国企業は日本の技術を次々に流用して業績を伸ばしている」・・・失礼だが、この程度の認識のオッサンがウジャウジャいる極東の島国は、さっさとG7参加を辞退した方がいいかもしれない。クルマ雑誌、オッサンとのクルマ談義、ネットのコメント欄・・・どれを見てもアメリカ車への偏見に満ちている。なんでこのオッサン達はアメ車が日本で売れない理由がわからないのだろうか！？　アメリカには高級車を作る文化が未成熟だ。よって日本市場がわざわざ輸入する理由はない。

 

恥を晒すな・・・

ドイツ、イギリス、イタリアの高級車ブランドのフラッグシップモデルを指名買いするセレブユーザーの真似をして、同じブランドの似ても似つかない欧州車を欲しがるユーザーが日本にはいる。理由は・・・考え方がダサいから(しか思いつかないけど)。俺にはトランプの発言よりも日本のダサいオッサンの消費行動の方が理解不能だ。余計なお世話かもしれないけど、オッサンが欧州ブランドの底辺モデルに乗るのはやめとけ！！とかブログで書くと、CLAとかトゥインゴとかに乗ってるオッサンが必死で抗議してくるわけ。「日本車にはない魅力」とかおっしゃりますけど、どちらもそれ三菱車ですよ！！・・・つまり三菱車がいいってことを知らないダサい奴なんですよ。

 

アメリカの自動車産業は健全

アメリカではピックアップトラックが売れる。合理的なアメリカ人は、トラック車台を使うピックアップ&クロカン以外のいわゆる乗用車に関しては、バブル期に支配した日本メーカーのライセンスのものを使用している。しばしばM&Aを経験した日本メーカーの担当者がこぼしているけど、GM、フォード、クライスラーは紳士的であり、メルセデス、VWはハゲタカ・・・そしてBMWは窃盗団だってさ。マツダやスズキの経営幹部はフォードやGMのおかげで今があると言う。ホンダの開発者はBMWを完全に盗人扱いだ・・・。

 

アメリカはルールを重んじる

北米ビッグ３は、日本メーカー設計のクルマをわざわざ輸出してまでは日本では売らない。バブル期に流通していたフォードの乗用車はマツダの工場で作っていたものだ。「昔はアメリカ車もあったけど、今ではすっかり見かけないな・・・」ってこれは当たり前の話だ。今もクライスラーは三菱、GMはスズキ、フォードはマツダのシャシーを使い続けている。フォードなどは非常に紳士的で、マツダがMZRエンジンを廃止し、全てをスカイアクティブ世代のユニットに置き換えてから、日本市場向けのフォーカスのエンジンをあのショートストロークのMZRへと変えた。おそらくなんらかの契約があったのだろう。

 

ドイツメーカーは救いようがない

それに対してメルセデス、VW、BMWといったドイツ勢は日本市場に容赦ないですね・・・。三菱、スズキ、マツダ、ホンダのシャシーを使った(あるいはパクった)モデルを次々と日本に送り込んできます。最近のカーメディアを賑わしている、up!GTI、新型Aクラス、X２などなど。これに乗って「欧州車はいいね」とか言っているアホが日本にはそれなりにいるようで、私のブログに因縁をつけてくるカスは、ほぼこの類の「擬似・欧州車」のオーナー様だったりします。日本車の設計を南アフリカやメキシコで組み立てて日本に持ち込む。マークだけはドイツブランドだけどさ。「言っとくけど、オタクの乗ってるクルマは日本メーカーの設計だぞ・・・」ってレスすると簡単に消えてくれるので対応は楽チンですけども・・・。

 

三菱は『意図的』だった

ルノーも日本車設計を大胆に使ってますけども、日産や三菱に対してはかなり遠慮しているようでして、RRの三菱アイの販売が終了してから、同じシャシーを使うトゥインゴを日本に導入してきました。三菱って日本では過剰なまでにネガティブ報道されて、もうどーしょうも無くなって日産に身売りしたとか思われてますけども、この会社以外としたたかです。リーマンショックの時もホンダと三菱だけは赤字にならなかった。どちらも戦後70年日本ではちょっと白い目で見られていた両者。片方は戦争協力を嫌った創業者が最後方から４輪車製造を始め、一気に他を追い抜いていき、アメリカ現地生産も一番乗りを果たしました。もう片方は財閥名がそのまま残り、その十字架を背負いODAの人柱として中国、韓国、マレーシアなどの自動車会社に積極的な技術協力を行なっています。

 

ホンダと三菱が全部作った

ホンダも三菱もアメリカ市場では非常に好かれている。三菱はアメリカ撤退が規定路線だったけども、今も販売をやめられないばかりか、マツダと並んで全量輸出体制なのに、販売が伸びている。アメリカの自動車改造番組で、三菱のイメージはメチャクチャ良かったりする。これはあくまでも想像の域を出ないけども、アメリカの自動車産業は、ホンダと三菱を真っ当に評価している。この２メーカーが良くも悪くも、世界の自動車のカタチを定義し尽くしてしまった。もしこれがメルセデスやBMWであったならば、今頃世界の自動車メーカーにはFR車が溢れていることだろう、しかし現状はメルセデスが三菱シャシーで、BMWがホンダシャシーでグローバル販売の半数を稼ぎ出すようになってしまったのだ・・・。

 

ホンダ＝三菱時代を打ち破るもの・・・

もしかしたら日本のユーザーにとっては、ホンダや三菱はそこまで大きな存在ではないかもしれない。マツダやスバルこそが日本の誇りくらいに思っているかも。しかしマツダがホンダを、スバルが三菱をヒントにこの30年余りの自動車設計を行ってきたことは誰も否定はできないだろう。BMWの最新のX２はホンダのシャシーに三菱のエンジンが載ったようなクルマだし、来年発売されるメルセデスの新型Aクラスは三菱のシャシーに日産のエンジンが載っている。ホンダも三菱もバブル期以降トヨタを超える研究費を毎年計上して、様々な技術を開発し、それを惜しみなく世界へバラまいてきた。欧州の全ての総合メーカーが中枢神経まで全てホンダ&三菱に染まってしまうのも無理はない。

 

アメリカから何かが始まっている・・・

クルマを売ることだけが自動車産業ではない。日本のメディアから長年嫌がらせを受けてきたホンダや三菱のビジネスモデルは、日本のアホが何も知らないうちに世界を覆ってしまった。しかし三菱、ホンダの「毒」の感染から逃れた自動車先進国が一つだけある。それがアメリカだ・・・。日本のアホは、知らず知らずのうちに形成された「三菱的、ホンダ的」なクルマ観からかけ離れた要素をもつアメリカ車を反射的に劣ったものと見做すようだけども、三菱ホンダ的ではないクルマが国内市場で月に10000台も売れる国はアメリカ「しか」ない。しかもFシリーズ、シルバラード、ラムのピックアップ御三家だけでなく、最近になってテスラ・モデル３が月販10000台をクリアした。

 

 

「貧乏だけどクルマはエンジンで選びたい・・・。」

 

 

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