2、プジョー508SW
パッと見た感じでは508のワゴンではなくて、アコードのワゴンみたいだ。アコードはカーメディアにデザインについてややいじられちゃってますけど、結構かっこいいと思うんだよね。不満がないというわけではないけど、デザインはともかく一番のツッコミどころはアコードが500万円近い乗り出し価格になっていることだろうか。なんと言っても世界のアコードなのだから・・・。
アコードのデザインは批判され、プジョー508SWは絶賛される。もはや日本のカーメディアではおなじみの光景なんだろうけど、まあどちらも「かっこいい」と思います。似てるけども、プジョー508SWのデザインの方が手数が多いのは確かだ。フロント、サイド、リアでしっかりと別々のテーマを掲げている。これ第五世代のMAZDA(2002〜2011)が得意だったやり方だ。2代目デミオ、2代目アテンザ、初代アクセラなどは、3面でキャラを分けてデザインしていて、このメーカーは「オシャレ」だなと感入ることが多かった。しかし前田氏の傑作3代目デミオは一気にトータルデザイン全開となり、ある意味これが「魂動」原点なのかもしれない。ハッキリ言ってしまうと前田時代のMAZDAは3面のキャラが同じで「意外性」は乏しい・・・。
第五世代のMAZDAが好きなコアファンにとっては、プジョー508SWはちょっと羨ましいくらいだろう。高回転まで回るターボユニットにアイシンAWのトルコンATならばMAZDAに引けをとらないし、3面に別々のキャラを仕込んだデザインは間違いなく「懐が深い」し、これもまた前田育男氏に強烈なパンチをお見舞いできる最新モデルと言っていいかも。
「大同団結」が発表され社名が「グループPSA」から「ステランティス」に変わるらしい。日本のディーラー網も変わって、プジョー、シトロエン、DS、オペル、フィアット、アバルト、アルファロメオ、ジープを全て販売する店舗も出て来るのだろうか。個々のブランドのモデル数はそう多くないけど、これだけ集まればいくつも欲しいクルマがありそう。そんな中でプジョー508SWは、「魂動」の全部をぶっ飛ばしてしまえるくらいに、なかなかのキラーコンテンツになり得る逸材。