EVってこんなに売れてるの!?
VWグループは今回複数のEVを同時発売しており、他にも新たに登場したID.4とアップ(EV)を合わせて約8,000台ほど販売しており、一気にEVブランド別の頂点もテスラから奪い取った格好だ。かなり早期にEVを投入していたルノー日産はも、ゾエ(16,280台)とリーフ(5,263台)の合計で21,000台ほどを販売しており、こちらもVW、テスラを猛追して3強の一角を形成している。日本市場では安定のトヨタ寡占によって、全く変わりばえもしないランキングで面白くもなんともないけど、欧州、北米、日本、韓国、中国の各地域が入り乱れる欧州市場ランキングは面白い。どっかのカーメディア記事では、EVバブルが弾けてインフラ不要なHEV市場に落ち着くのでは!?とトヨタ有利だとする楽観論を述べていたけど、ちょっと日本のカーメディアらしいバイアスが働いている気がする。
日本で見かけるEVは売れてない!?
SUVの市場投入が遅れたり、新型ゴルフもあまり注力できていない様子で、元気がないと思っていたフォルクスワーゲンだけど、想像以上にEVに集中していたようだ。今後の展望はまだわからないけども、テスラとルノー日産を抑えて欧州EV市場の盟主になっていきそうな勢い。トヨタ、GM、ホンダは北米市場に軸足があって、テスラが北米から欧州市場へ主戦場を変えていったことでちょっとホッとしているかもしれない。日本市場でもすでにEVを投入している「ステランティス・グループ」だけど欧州ではそれほどのEV拡販に成功しておらず、主力は昨年にEVモデルだけフルモデルチェンジを果たしたフィアット500eの約5000台で、新鋭モデルのシトロエンC4は2,314台に留まり、MAZDA・MX-30の3,327台から比べるとだいぶ少ない印象(いずれも2020年12月単月の数値)。