MAZDAの飛躍
2016年に登場した2代目CX-9(CX-8のベース車)や、2012年に初代が発売されたCX-5など、MAZDAであってもSUVモデルはIIHSのスコア獲得に苦労してきた。CX-5は世界的な大ヒット車になったけども、発売後しばらくはMAZDAラインナップで唯一の最上級評価が得られないクルマだった。MAZDA好きであればあるほど、IIHSの結果はそこそこ注視していると思うので、第六世代が始まってもなかなかCX-5は購入対象にしづらい状況が続いた。乗り味もMAZDAのキレキレなイメージからはほど遠いゾーンで落ち着いているし。しかし良くも悪くもCX-5は今やMAZDAの絶対的エースになってしまった(CX-5無しにMAZDAは存在できない)。
一人勝ち
衝突安全を気にしすぎる人々でも安心して快適なSUVを買えるようにしよう!!・・・これこそが第六世代MAZDA(2012〜2019)が最も心血を注いだテーマなんだろうな。自爆にも強く、受動安全性も高く、さらに予防安全装備も充実。乗用車として最適化されたパッケージのサイズや価格の中で、この3つの安全性を全て高いレベルで並列させるのは、非常に難しいらしい。ほぼ全ラインナップで「SAFETY PICK プラス」の評価を得ているブランドは、実はほとんどない。MAZDAだけと言っても差し支えない・・・・あとはテスラくらい。テスラは被験車両が十分ではないが、「プラス」を獲得しているモデル3の拡販でほぼ全ての販売台数を確保している。北米コンシューマーリポートでMAZDAが2位以下を大きく離してぶっちぎりでトップを獲ったのもこのスコアから見れば当然の結果だ。