進化型のMAZDA!?
「ドイツのMAZDA」ことメルセデスのフラッグシップサルーン「Sクラス」がフルモデルチェンジを敢行した。2018年発表の「CLSクラス」の段階でかなり急激な「魂動バージョン2」への接近を試みていたので、このSクラスのデザインもある程度は予想はしていたが、MAZDAの前田さんがメルセデスに出向して作ってそうな「フラッグシップサルーン」になっている。変な言い方だけど「MAZDAよりもMAZDAらしい」デザインにすら見える。2008年よりチーフデザイナーを務めるゴードン・ワーグナーが、元々MAZDAに近いデザイン素養を見せていたこともあるけど、2018年の「Aクラス」なども含め、ここ数年はMAZDAと「お互い」にデザインの距離を縮めあっている。ちなみにMAZDAもメルセデスも販売は好調。
ゴードン・ワーグナーの理想
ゴードン・ワーグナーは、MAZDAを超えたところにメルセデスが行くべきデザインの境地があると思っているようだ。市場が歓迎するようなデザインのモデルを次々と大量に生んでいるけど、なかなかWCOTYのデザイン賞で十分な評価を受けていない。いつもMAZDA、ジャガー&ランドローバー、ボルボなど旧フォードグループのブランドばかりが受賞している。しかしメルセデスのラインナップは確実に完成度が上がってきている。あまりのMAZDA(あるいはアウディ)への接近によって、オリジナリティが失われているという意見もあるけど、その創作意欲とブランドの展開の速さから、MAZDA(あるいはアウディ)を超えてさらに優れたワーグナー・ワールドが出現する日も近いのではないか!?今後の変化がさらに楽しみな名門ブランドである。