日本市場で競争力がある輸入車・5選

プジョー208

 

日本車の高価格化

2000年代には「リッターカー」として国内Bセグ市場は大いに盛り上がったけども、デフレ競争に消耗したトヨタ、ホンダ、日産、マツダはそれぞれにパワーユニットをハイブリッド、e-POWER、ディーゼルといったBセグには「オーバースペック」なものに変えて付加価値路線に転向。スバルは撤退。三菱は海外向けモデルの逆輸入に切り替え。スズキはスイスポ以外の新しい方向性が見出せなくなっている。そんな中で新型プラットフォームとともに2020年に登場した新型プジョー208は強烈な個性を放っている。ベースモデルの本体価格はおよそ240万円。日本メーカーBセグでHV、e-POWER、ディーゼルと同等であり、輸入ブランドを選ぶ負担感はかなり緩和される。実家の母親の乗り換え候補に入れてもいいくらいかも。

 

トルコンAT&コクピット

先代208の時代にPSAの日本向けモデルはアイシンAWのトルコンATが配備されていて、Bセグにおいては頭一つ抜けた存在。MAZDA2も自社製トルコンATを配備しているが、ガソリンエンジンの最大トルクはターボゆえにプジョー208の方が大きく、トルコンATとの相性は一枚上手。MTを選びたい人にはとりあえず用はないけども、日本メーカーには作れるとは思えないあの未来的コクピットであればパドルシフトのイメージが強い。レーシングマシンのようなコクピットは賛否両論あるだろうけど、日本メーカーのBセグが「それなり」の質感で控えめにデザインされている中で、見事に今の日本市場で抜け出した感がある。ルノー・ルーテシアもVWポロも日本車に準じたようなスタイルなので、PSAの個性が光っている。




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