SDG’sという現代のアヘン
モデルXとマスタング・マッハEのことだろうか、最近話題の「人新世の『資本論』」の中で、テスラとフォードのSUVタイプのEVは、環境への外部性は劣悪と言っていいほどで、持続可能なシロモノではないとハッキリと否定されている(あくまで本の主張です!!私の意見ではありません)。引用で恐縮だが、2040年にはBEVは2億4千万台まで世界で普及すると予測されているが、まだ数百万台の流通規模でしかない現在と比べても、2040年の自動車全体のCO2の排出量はおよそ1%減少すると試算されているらしい。つまりいくらEVが普及してもCO2の排出量はほとんど改善されない、焼け石に水なのか、EV自体が無能なのかはハッキリと言及されていないのでわかりません。そしてジャガー、ボルボ、日産などが相次いで全車種EV化を表明しているけど、このタイミングにビジネスを見出すメーカーが続出する資本主義の闇を指して、「SDG’s」や「グリーン・ニューディール」は「先進国にとってのアヘン」だと罵っている。
EV化ブランドの末路
先進国の人々に、「SDG’s」や「グリーンニューディール」を通じて、国連・政府・企業が主導して経済や世の中の仕組みが変わり、「生活の質を変えることなく」痛みのない環境対策ができると楽観させている。「偽りの環境意識」が蔓延する社会こそが、多くの企業にとって消費誘導によるビジネスチャンスになっている。アヘンでヘロヘロの消費者に1000万円のEVを売るのは新興企業でも決して難しくないことをテスラが証明して見せた。「偽り」ではなく「本当の行動」を行うならば、これからは1世帯で1台のクルマしか所有してはいけないらしい。家族全員が乗れるミニバンか3列SUVを所有、もしくは家族が少ない場合は2列SUVかワゴンだろうか。お父さん用のスポーツカーは無し。胸糞悪いかもしれないけど、環境のことを認識できているまともな現代人として「軽蔑されず」に生きていくには、もう高性能スポーツカーを諦めなければならないらしい。