スポーツカーもEVも持続可能
日本では早急なEV化は無理だろうし、慌ててエンジン車からEVに乗り換える必要もなさそうだ。MX-30EVに搭載された35kWhのバッテリーは、MAZDAが試算した「持続可能」なEVの理想的な容量なんだそうだ。一人暮らし世帯の平均の電力消費が6kWh/日だけど、その5日分に相当する容量はかなり多い気がする。ポルシェやテスラともなると異次元の加速性能を得るために膨大な容量のバッテリーを積んでいる。短時間で充電を終わらせるために、数十世帯/日の電力を一気に急速充電するシステムが運用されているそうだが、これを日本政府や自治体の責任で整備するのは完全に無理がある。待機電力だけで1日に6万円くらいの電気代がかかるらしい(アホだろ)。フランス政府が設置している充電スポットは、5.5kWhのシトロエン・アミのような小型EVに対応したインフラだ。異論はあるかもしれないけど、自宅で1時間当たり3kWhで充電して運用することが前提のMAZDAのモデルは非常に現実的だ
見事なビジョンが貫徹されている
後続距離が短い。そんなことはMAZDAだって、購入者だってわかった上で運用している。35kWhのEVで日本中を旅行したい!!とか考えている連中は、それこそが「偽りの環境意識」そのもの。誰に説教するわけじゃないし、そんなこと言えた身分でもないのだけど、MAZDAの製品開発において最も重要視されているのは、おそらくMAZDAが「偽りの環境意識」に堕ちてないかの確認作業だと思われる。全てのラインナップが「MAZDAが考える環境対策」という一つのビジョンの中で破綻なく存在している。そしてそんな「崇高なビジョン」が社内に存在していることを、MAZDAの関係者はあらゆる説明の場で語っている。国沢光宏さんをはじめ多くのカーメディアが、世界で一番批判するメーカーがMAZDAかもしれない。しかしAJAJの連中は「専門家」「評論家」として、MAZDA以上に雄弁に「クルマと環境」について語れるのだろうか!?