「問題作」現る!!
MAZDAのMX-30(ハイブリッド)はなかなか驚きのモデルだ。わざと賛否両論が沸き起こるような設計を意図しているのではないか!?と勘ぐってしまいたくなるくらいだ。ネット上の様々な絶賛あるいは批判が、それぞれにかなり極端なのはよくわかる。これは人によって評価が大きく分かれるクルマだ。ほぼほぼどのメーカーも平均点主義が当たり前になっている「日本車」基準では「最悪」の評価を下される可能性もあるだろう。他のMAZDAモデルのような優等生的なハイアベレージ主義でもない。ちょっと乗っただけでも、色々と看過できないレベルの欠点に気づく。これは輸入車か!?といった感じの「凸凹」クオリティだ。
シートが立派過ぎる
MAZDA好きとして、ちょっとここに書くのは躊躇われるけども、このクルマは他のMAZDA車と同じくトータル評価では「アリ」だと思うので、心を鬼にして列挙してみたい。まずちょっと信じられないかもしれないけど、MX-30はCセグメントのスモールSUVという規格で設計されているのに、Bセグのコンパクトハッチであるプジョー208よりも後席が狭い。スペース寸法的には同じようなものだろうけど、MX-30のフロントシートは1種類しかなく、この標準シートがやたらと肉厚になっている。座面はファブリックなのに対して、シートの縁や背面は焦げ茶色(もしくは白)の合皮が使われている。モダンなリビングに置かれているソファーの質感を意識しているのだろうけど、ちょっと車内空間全体は手狭な印象が・・・。