突如現れた「欧州車」
プジョー208より狭いと感じてしまう車内のMX-30ハイブリッドだけど、そもそもこのクルマは欧州市場をターゲットにEVのみで販売するつもりで作ったのだろう。アメリカでは売る気は無さそうだし、日本で販売することになった経緯もかなり予定外のことだったようだ。そして搭載されているマイルドハイブリッドも、MAZDA3やCX-30の欧州市場向けで使われている2Lガソリンエンジンと組み合わされたものと同じらしい。HVであることが意識できないほどモード燃費の数値は平凡でガソリンモデルとほとんど変わらない。欧州ではスカイXの販売が好調のようで、Xの販売を邪魔しないように、価格差もモード燃費も抑えてあるようだ。
マイルドハイブリッドに隠された秘密
日本市場では70万円ほどXは割高(MAZDA3&CX-30)だけど、欧州では20万円程度しか差がないらしい。つまりMX-30ハイブリッド(240万円〜)のユニットをスカイXに換装しても、欧州基準であるならば20万円アップ程度で販売できるのでは!?と少々勘ぐってしまうが、そんな単純な話でもないのだろう。このMAZDAのマイルドハイブリッドには、ちょっとビックリな「所作」があった。リアシートに座りながら、ドライバーズシートに座るディーラー担当者に「シフトレバーが変わってますね」と声をかけたところ、おもむろに「P」から「D」や「R」ヘギアチェンジをし始める。それと同時にお尻からか足の裏からかわからないけど、かなりの衝撃が伝わってきた。体全体にミッションが切り替わったことを伝える意図的な機構なのか!?