この躾の意味は!?
不意にミッションからの衝撃を喰らった時には、なんと無作法な!!とちょっと憤りすら感じた。MAZDAが目指すクオリティを高める努力からは、およそ真逆な躾けじゃないだろうか!?トヨタもホンダもハイブリッドにおけるエンジンとモーターの合成パワーに対応するミッションでここまで違和感はなかったと思う。日本のHVとは、耐久性とともに徹底した違和感の排除によって進化を遂げてきたと思うが、そんな歴史を四半世紀遡ってHV黎明期の振り出しまで戻ったような「ミッション・ショック」だ。MAZDAの良さは「フィール」だと勝手に定義していたのが間違いなのかもしれないが、大いに裏切られた気分で数日は悶々と過ごしていた。
温故知新!?
あの「ミッション・ショック」はどこかで覚えがある。なんだろう!?そんな悪い印象のクルマではなかったと思うが・・・そうだVWゴルフⅡだ。あるいは子どもの頃に父親の友人のクルマだったルノー・サンクだ。ボデー全体に響くミッション・ショックが大きすぎて日本車ユーザーには、なかなか馴染めない部分がある。スイフトスポーツ、ロードスター、86、WRXなど、この手のクルマなら、硬質な金属が擦れ合って切り替わるショックがある程度は似合いそうだけど、もう20年も前から日本車はその手の「消耗系」パーツセクションは排除しているらしい。すっかりCX-5に慣れてしまったようで、今更に「ガチャガチャ」なクルマに乗り換えたいとは思わないけど、CX-5が「正解」と決めつけないで新しい「フィール」を貪欲に求めるMAZDAの変態さが垣間見えた気がする。