暴れたいのか!?
アイシンAWのトルコンATが配備されているプジョー208は、もはやかつてのような「無作法」なミッション・ショックから完全に解放されている。トラブルが多いと言われているVWのDSGも、よりスポーティなグレードのGTIの湿式6速でも上品な変速ショックであるし、Aクラス、MINI、ルーテシアなどもビックリするようなショックはなく、これが良いのか悪いのかわからないけど、もはや「日本車」の領域に片足を突っ込んでしまっている。そんな状況の中で、欧州向けに開発したユニットをMX-30に組み合わせて日本で急遽販売したために、不思議なモデルが誕生してしまった。もしかしたらこの「無作法」ゆえに、メチャクチャな爆発音でアイドリングストップから復帰していた2013年頃のBMW以来の「日本を走るレベルにない」クルマなのかもしれない。もちろん静粛性&NVHに関しての話だけども・・・。
入れ替わった魅力
ちょっと乱暴な意見かもしれないが、プジョー208とMAZDA・MX-30ハイブリッドは、プジョーとMAZDAがそれぞれ「クロスオーバー」してしまった感がある。プジョーがMAZDA車のように作った208と、MAZDAがプジョー車のように作ったMX-30ハイブリッド。この絶妙な「スワッピング」がいい味出しているんじゃないだろうか!?コアなMAZDA好きを惹きつける208に対して、プジョー好きは、MX-30のギミック感とハンドリング、足回りが結構ハマっていると思う。プジョー208は「サポカーSワイド」が適用されないモデルで、インテリジェンスヘッドライトが組み込まれておらず、MX-30は「サポカーSワイド」の4点に加え、レーンアシスト、ブラインドスポーットモニターといったMAZDAの定番装備に加えて、新たに「右直事故防止専用自動ブレーキ」が試験的にグレード導入されている。安全装備だけを見ればプジョーとMAZDAの違いがはっきりわかるけども・・・。