下克上
「レクサスよりMAZDAの方が静粛性が高い」という対比的な状況は、ややショッキングだけども、機能面においてレクサスRXがCX-5に大きく劣っているわけではない。レクサスRXより静かということは、メルセデスGLAやGLC、アウディQ3やQ5、BMWのX1、X2、X3と比べても・・・まあ「暗黙の了解」ではあったけど、ハッキリ言ってしまえば手頃な新車価格で手にはいるCX-5が居住性及びドライビングフィールで「下克上」してしまっているわけだ。しかもIIHSのスコアでもCX-5の方が圧倒的に優っている。クルマの比較は決して勝ち負けではないけども、それでもあえて主張させてもらうと、CX-5はプレミアムブランドに「完勝」のレベルまで行ってしまったわけだ・・・。
新古車が人気の理由
なぜMAZDAは執拗なまでにCX-5のスペックにこだわったのだろうか!?この「暴挙」によって日本市場におけるプレミアムブランドのミドルSUVの価値は限りなく「行方不明」になってしまっている。酷い言い方だけど、MAZDAにコケにされる機能性しかなく、さらにプレミアムブランドのラージSUVからも「無言」のマウンティングを受けてしまう立場はあまりにも苦しい。これらのモデルが日本市場で景気よく売れるとしたら、それはCX-5の乗り出し価格350万円〜を下回る程度に価格が抑えられたディーラー在庫(新古車)が大量に放出された時しかない。メルセデス、アウディ、BMWのミドルSUVが350万円ならまあ納得できるだろう。これでやっとアメリカ市場での適正価格くらいではあるけど。