ミドルSUVは買ってはいけない
MAZDAはおそらく「プレミアムブランド」なんて目指してはいない。現実にメルセデスやBMWの利益率はお世辞にも良いとは言えない。1000万台クラスの巨大グループに属するレクサスやアウディでないと「利益」という旨味にはなかなか有り付けない。誰が考えてもSクラスなんて作っていても儲かるはずがない。アメリカの金持ちももはや大きなメルセデスにそれほど執着はしないだろう(タイガー・ウッズだってジェネシスに乗っていたのだから)。メルセデスもBMWも「最終手段」だとわかっているけど、ブランドのボトムに相当するミドルSUVのグローバル拡販で、なんとか利益を押し上げようとしている。
ゴキブリホイホイ
自動車産業の現状がある程度わかっている人にとっては、プレミアムブランドのミドルSUVは非常に危険な存在だと気づくと思う。CX-5の価格帯でも、どんな高級車にも負けない乗り味が作れてしまうのだから、CX-5との差額はそのまま「プレミアム料」だと断言できる。そもそも1000万台規模の巨大グループが市場に与える悪影響は大きい。その規模を利用して有利なクルマ作りができるはずなのに、トヨタやVWが日本市場で最良で最安のモデルを競っているという事実もない。両者ともに1兆円、2兆円単位の利益を計上するけども、そのために日本市場において、果てしなく何層にも積み重ねた「ヒエラルキー」を消費行動の舞台装置に使っている。なぜトヨタ&レクサスはミドルSUVの車種が多いのか!?効率的に「資本主義の奴隷」を集めるため・・・に他ならない。