作っていて「楽しい」クルマとは!?
資本主義原理によって経済活動行われ、「プラス成長」こそが通常運転だとされる世の中というものは、もはや多数の「資本主義の奴隷」なくして存続は不可能だけども、家計からも自然からも労働からも搾取できるものが無くなる時が遅かれ早かれやってくる。トヨタ、VW、吉利汽車(ボルボ)、あるいはメルセデスやBMWはまだまだイケると思っているらしい。しかしMAZDAのクルマ作りや発信されるメッセージを見ていると、現状ではこれらの「プレミアム」ビジネスから、かなり距離を置いているように感じる。適正価格で適正な機能のクルマを売る。そこに徹しない限りは「ポスト資本主義」に差し掛かった時代においてはクルマ作りを「楽しめる」余地はないと考えているのだろう。
パラダイムシフト
世界には色々な人がいる。お金持ちもいれば、中流の人もいる。彼らはもしかしたら資本主義によって作られたかもしれないけど、「個人の能力」が高く売れる時代になってきた。前近代的な「大企業」「親方日の丸」が至高とされた価値観はもはや優秀な若い世代にはほとんど共有されなくなっているだろう。高く自分を売ることができるお金持ちは、適正な価格で適正な性能を求めてフェラーリやアストンマーティンやランドローバーでも買うのだろうか。中流な所得が得られる人は同じような価値観でMAZDA、SUBARU、テスラなど「適正価格」にこだわるブランドを指名買いする・・・そんな時代がすでに数年前から始まっている。