水野&中村コンビのようだ
2010年代を通して日産、アップル、アウディの勢いは失われつつあり、代わってMAZDAが高く評価されるようになった。2020年代、2030年代にはまたMAZDAに代わる新しい「アート思考」ブランドが台頭するのかもしれない。世代交代はいいとして、日産の一時代を築いた中村史郎さんも、旧態依然なユーザーの感性まではターゲットにできなかったようで、しばしば批判されていた。カルロス=ゴーンが抜擢した水野和敏&中村史郎の両名はすでに日産を去っている。この二人が著書で主張している内容は、何だかそのまま藤原清志&前田育男に引用されているかのようなデジャブ感がある。
批判もまたデジャブ
2000年代の日産においても「貴族趣味過ぎる!!」と水野&中村のコンビが批判にさらされていたが、藤原&前田コンビに対する批判もそれに似たようなものだ。K沢のような大御所ライターは20年前と全く同じことをやっている哀れな自分を俯瞰することはできないのだろう。2000年代の日産と今の日産・・・どちらがワクワクしたか!?いうまでもないことだ。2007年に発売されたGT-Rが今でもブランドの看板を背負ったままであるのだから、異論の余地もほとんどなさそうだ。GT-Rは性能とアートが融合した日産の「モニュメント」的なモデルになった。あれこそは間違いなくユーザーの想像を超えた存在だった・・・。