技術ではなくアート
あまり期待しないで読み始めた「アート思考のものづくり」だったが、初めて読んだ延岡さんの文章は想像を超える筆致で、MAZDAの掲げる世界観に決してスケール負けしないコンテンツになっている。アメリカからテスラが羽ばたこうとしている。純然たる自動車メーカーではなく再生可能エネルギーインフラの総合商社でもあるテスラが、「自動車プロヂュース業」が板に付いてきたトヨタを時価総額で軽く上回ってもそれほど驚くべきことでもない。その一方でトヨタの社長も余裕を見せるように、技術ベースでテスラを恐れる日本メーカーはなさそうだ。しかしアップルに代わって新しいアメリカン・プロダクトの象徴になったテスラのラインナップが秘める「アート」なポテンシャルに対抗できるメーカーは・・・MAZDAくらいでは!?
絶対MAZDA支持!!
2000年頃からアップルの製品やアウディ車は誰でもイメージできるほどアイコニックな存在だった。ガジェットにもクルマにも興味がない母親や妹でもその存在はわかっていた。当時から「意味的消費」といった解釈は存在したかもしれないが、スティーブ=ジョブズ、和田智といった内幕の存在が知れ渡り、彼らの思考や戦略が広く世の中で共有されるようになり、様々な分析が行われてきた。世界中のメーカーが「仕掛け」ることができる時代に、「何もしない」MAZDAを見たいだろうか!?