SUVブランドになった理由
2019年に発売されたMAZDA3から第7世代に突入し、CX-30、MX-30と手堅く小型SUVで陣容を固めつつある。もうすっかりアウディに成りきっている。「おしゃれなブランド」が日本市場で強気になれる領域は極々狭いもので、4m前半に収まるクロスオーバーSUVがMAZDAもアウディも販売の主体になっている。他にもボルボやMINIなどもこの「狭い」領域でしか結果を出せていない。ここに収まることができないジャガーやアルファロメオの販売台数はガタガタであるし、メルセデスやBMWも4m前半のクロスオーバーを買うブランドだと見做されないので、右肩下がりの状況だ。VWは最近になってやっとこの「ツボ」にたどり着いてちょっと息を吹き返したようだ。
勝ち組
アウディQ3、ボルボXC40、MINIクロスオーバーがそれぞれが日本市場におけるブランドの大黒柱となっている。スバルのXVにも同じことが言えるけど、このジャンルが日本市場で一番デザインのレベルが高いと言っても過言では無い。どのクルマも実にスタイリッシュで、都会の住人がこだわるライフスタイルの美しさを各ブランドともに実によく研究している。都会的な感覚だとこの4台にCX-30&MX-30を加えた6台が有力で、ちょっと失礼な言い方だけど、ちょっと郊外へ行ったところで目立つのはトヨタのC-HR、ヤリスクロス、ライズ、日産ジューク、ホンダ・ヴェゼル、BMW・X1、メルセデスGLA、プジョー3008、2008などで、これらは良くも悪くも「ユルさ」があるので選ばれているのだろう。