この2台ならなんとか・・・
そんなめちゃくちゃ「窮屈」なBMWの中で、なんとか自分でも乗りこなすことができそうなのが、Z4と4シリーズクーペなわけです。ブランドの立ち位置、設計の意義など総合的に判断して、世界でもBMWが最も優位なポジションにいると思われるのが「RWDの改造スポーツモデル」というジャンル。レクサスや日産のこのジャンルのモデルは、BMW以上に割高感すらある。ブランド全体で「グランドツアラー」を表現してきたドイツの名門ブランドを是非「指名買い」してみたいジャンルでもある。
気合が入る
「420i」(584万円〜)でも、走りはそれなりに楽しめるし、程よい高級感で個性的なエクステリアは、街中を大量にうろつくレクサスやMAZDAを掻き分けて進みたい気分になる。そして密かに期待したいのが、このクルマを乗りこなすために、今まで以上に高い意識で自分自身に磨きをかけるようになるかもしれないってことだ。季節感とオン・オフをしっかりと織り込みつつも上質さに余念がないウェアに身を包み、身の回りの小物は全て選び抜いたモノだけ。そこまで気合を入れろ!!と目一杯に檄を飛ばしてくれるクルマじゃないかと思う。正直言って今乗っているMAZDAではそこまでの「向上心」が湧いてこない。もちろん毎日、道ゆく多くの女性が笑顔で振り返るようなスタイルで身を包んで歩いてはいるけど・・・。