魅力的な価格設定!?
中国市場拡大に合わせて1シリーズ、X1、2シリーズ、X2と横置きエンジンモデルを拡大しているのだけど、北米市場では2シリーズとは「クーペ」のみでありFRモデルだけだ。北米と並んでEV化の進行は遅いのではないかと予想される日本市場でも、ラッキーなことに220iが560万円、M240iが727万円という絶妙な価格で購入することができる。トヨタやMAZDAでそれなりに満足できるモデルを選ぶと、400万円を軽く超えてしまう時代であり、100万円引きくらいはしてくれるであろうBMWだから、220iならば日本メーカー車と同じ土俵と言ってもいい。
グランドツアラーを選ぶ意味
現実には「走りにカネを払う」つもりならば、スポーツカーを選択するケースが多いのだろうけど、より上質な乗り味のグランドツアラーが成り行きで「FR&ガソリン」で販売され続け、他の乗用車モデルが全て消えてしまう状況であるならば、「BMW頑張れ!!」と応援したくもなる。スポーツカーがあればいいと考える人もいるだろうけど、衝突安全性や静粛性といったポイントで、スポーツカーとグランドツアラーには明確な差が存在する。例えばレクサスやメルセデスは衝突安全性や静粛性を妥協しないクルマ作りで世界の支持を得たけども、CセグにFRのスポーツセダンは設定できていない。BMWにとっても「2シリーズクーペ」は残された聖域と言っていいのかもしれない。