適正な排気量へ
EVシフトによって「排気量ヒエラルキー」は形骸化しつつある。1500kgまでなら2L直4、2000kgまでなら3Lの6気筒、2000kgを超えるならば4L前後のV8が組み合わされることが多くなった。必要な動力性能を車重から割り出して過不足なく配置する。スポーツカーを除けばFRシャシーで最軽量レベルだと思われる2シリーズクーペは220iだと車重は1490kg。M240idと1560kgであり、どちらも基準の範囲内に収まっている。
間違えると失敗する!?
3シリーズやレクサスISは車重から考えるとやはり6気筒がベストだと断定できる。同じくアルファロメオ・ジュリアやジャガーXEに関してもやはりブランドが守り続けた6気筒に最適化されたボデーになっている(高価過ぎて失敗!?)。日産もスカイラインに直4(メルセデス製)を搭載する愚かさに気がついて日本市場で売るのをやめた。EVがどんどん出てくる時代に敢えて高性能なガソリンモデルを選ぶ人々は、バランスを欠いた安易なモデルは選ばないだろう。直4エンジンばかりになってクラウンは破滅を迎えた。V6だけに戻してスカイラインは息を吹き返した。