期待はずれ!?
現行のアコードやMAZDA6は、スポーツセダンだった世代と比べれば、静粛性や乗り心地は格段に上がった(価格も上がった!!)。車重が増えてハンドリングの軽快さは失われたけどエンジンも相応に高性能化しており、低速トルクでスムーズに走らせる分には良いクルマだと言える。これはこれで間違いなく「正解」なのだろうけど、ホンダやMAZDAがこれまで築いてきた「スポーツセダンの伝統」とは、やや整合性が無く、この微妙な立ち位置がセダン好きユーザーを尻込みさせてしまう。静かで、乗り心地がよく、高級感のあってかつ安全性の高いセダンを、かなりのハイレベルで作っている両社だけど、ホンダやMAZDAのセダンには他の要素が期待され・・・。
鋭い指摘・・・
ホンダやMAZDAだけでなく、日本市場でそこそこセダンを売っているメーカー(国内・海外問わず)は、そこも期待に応えられていない。新型モデルが出るたびに、カーメディアは全く印象に残らない程度の比較レビューを掲載する。2010年以降のセダンのレビューは読むたびにクルマへの興味が失われる思いがする。400万円を超えてくるモデルなのに、「可もなく不可もなく」といった領域から脱出できない。ライターも何を書いて良いかわからない。非AJAJの福野礼一郎さんならば、著書で自由に「320dの車重を1300kg台にして出せ!!」と的確に不満をぶち上げることはできるのだろうが・・・。頑張って開発しているメーカーには申し訳ないけども、日本市場のセダンには「規律」が失われて「不協和音」が漂っている。これから出てくるモデルによって「こじれた紐」が解かれることを期待したい。