前々回「現行モデルで最良のセダンは!?」
前回「現行モデルで最良のセダンは!? その2」
7台目
MAZDA3セダン
合計35点
作り込み8 フィール7 静粛性6 デザイン7 コスパ7
オーストラリアとカナダで人気
カナダやオーストラリアなどGDP10位前後に位置する環太平洋の国々で数世代前から人気が爆発しているMAZDA3。カナダは左側通行ではなくなったけど、オーストラリアでの実績を考えても、とりあえず「世界最良の右ハンドルセダン」と称しても良いと思う。ただし北米専用設計のシビックやカローラが跋扈するアメリカ市場ではイマイチ伸び悩んでいる。IIHSの「TOP SAFETY PICKプラス」を取得している数少ないCセグのモデルではあるけど、シビック、カローラよりも少々割高に設定されている。リッチなカナダ市場では売れているけど、大衆的なアメリカ市場にはあまりハマっていない。
ホンダの真似!?
MAZDAもアメリカでシェアを確保できなければ厳しいと考えているようで、「プレミアムブランド」的な演出を強めている。現行MAZDA3セダンとなりシャシーが刷新された。相変わらずのホンダ追従スタイルというべきか、現行オデッセイで採用された高剛性トーションビームと、大幅に良化したエンジンマウント、低重心化といった「部分変更」の総合体が、中型の前輪駆動モデルでは理想的な走行性能を追求している。軽自動車と同じトーションビームと批判するのは簡単なことだけど、FF&スライドドア車におけるオデッセイや、FFハッチバック車におけるMAZDA3をそれぞれ「走り」で超えてくるモデルを作っているメーカーがどこにある!?・・・これが現実だ。