エンジンの作り分け
2Lエンジンのプロアクティブで本体250万円、Lパケで270万円乗り出しは300万円を超えてしまうけども、それでもAクラスセダンや2シリーズグランクーペが400万円前後であることを考えると、MAZDA3セダンは納得の選択肢だと思う。メルセデスやBMWの同セグメントモデルと比べても遜色がないボデーの剛性感に加えて、インテリアの作り込みにおいても決してヒケを取らない。決め手となりそうなのはエンジンだろうか。Aクラス、2シリーズ、MAZDA3は排気量、気筒数、ターボの有無などが異なっており、ユーザーに選ぶ楽しみを与えてくれる。
こだわり
MAZDA3の2L直4自然吸気は、急勾配だろうが高速道路だろうが苦しくなることなくスムーズに走り抜けられる「使いやすさ」が最大の持ち味。それに対して2シリーズグランクーペには1.5L直3ターボが搭載される。こちらも軽自動車と同じ直3ターボと揶揄されるかもしれないが、BMWが中型車の車重でも余裕のトルクが発揮できるよう1シリンダー当たりの排気量を多めに確保した設計(モジュラーだけど)。そして日産の1.3L直4ターボを積むAクラスセダンは、日産とメルセデスに共通する「高級感」へのこだわりが示されている。それぞれMAZDA、BMW、メルセデスにおいてはベーシックなエンジンだけども、クルマ好きが乗っても決して退屈させないという意味では3ユニットそれぞれに素晴らしい出来栄えだと思う。