8台目
アウディA4
合計32点
作り込み6 フィール8 静粛性8 デザイン6 コスパ4
MAZDA6をベンチマーク!?
VWグループはやたらとエンジンが変わるので、このアウディA4もグレードがわかりにくくなっているけど、現状はガソリン、ディーゼル共に2Lのものを使い、出力違いで35TFSI(FWDガソリン150ps)、45TFSI(AWDガソリン245ps)、35TDI(FWDディーゼル163ps)、40TDI(AWDディーゼル190ps)の4つのユニットが用意されている。上位モデルのクワトロの45TFSI、40TDI共に本体価格は600万円を下回るので、ドイツのプレミアムブランドのAWDが600万円くらいで買える!!ってのはちょっとお買い得な気がしないでもないが、どちらもMAZDA6のディーゼル(2.2L)やガソリンターボ(2.5L)とスペックは近似しており、その価格差はざっと200万円くらいになっている。アウディA4はMAZDA6をベンチマークして日本価格を決めているのかもしれない。DCTのフィールに関してもMAZDAのトルコンATに甲乙つけがたい出来に達している。
アウディが定義したモダンセダン
MAZDA6に限らず、現行のMAZDA車はことごとくシート形状がセミバケットっぽくサイドが張り出したものが採用されている。アウディ、メルセデス、MAZDAを選ぶユーザーの多くは、おそらくこのタイプのシートが好きだろうし、その反面で廉価な日本車、フランス車、ドイツ車で使われる商用車っぽいシートは避けるのだろう。ブログ主も思いっきりそのタイプなので、ゴルフGTIの安っぽい形状&チェック柄のシートは悪い意味で印象に残っている。走りが良いだけに思いっきり残念だった。MAZDAにしろアウディにしろ、セミバケットっぽくはあるけど、決して「スポーティ」を感じるのではなくて、なんとも言えない「包まれ感」が心地いい。いつまでも座っていたい。アウディA4はもちろん「走り」も「デザイン」も素晴らしいのだけど、軽快な走りと優美なセダンボデーに満足しつつも、とにかく「シートフェチ」な人々が最高の時間を過ごすためのクルマだと思う。モダンセダンのひな形といっていいかも。