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現行モデルで最良のセダンは!? その4
現行モデルで最良のセダンは!? その3
現行モデルで最良のセダンは!? その2
現行モデルで最良のセダンは!?
16台目
プジョー508
合計35点
作り込み8 フィール7 静粛性7 デザイン7 コスパ6
古き良きスポーツセダンの生き残り
日本市場でSUVや小型車が人気で販売が伸びているプジョーのフラッグシップサルーン。BMW由来の1.6Lガソリンターボと、トヨタグループのアイシンAWから調達する8ATを組み合わせていて、価格もBMW3シリーズやホンダアコードと肩を並べる478万円〜の強気な価格設定。3シリーズもアコードももはやスポーツサルーンとは言い難い存在になっている中で、「最後の砦」として旧世代のスポーティなエンジンを改良して使い続けている。ターボながら6000rpmオーバーまで回る仕様で、シビックtypeRやアルファロメオのV6ターボに近い。エンジン好きな人なら、このクルマがかなりお買い得であるとわかるはず。
一番おしゃれなブランドかも
エクステリア&インテリア共にドライバーズセダンであることを強く意識させる個性的(アクの強い)なデザインが採用されている。アメリカのダッジなどが作ってそうな「ヤンチャ」な雰囲気があるけど、今ではメルセデスもレクサスといった保守的で格式を重んじるブランドでも似たようなことが起きている。プジョーにしろメルセデスにしろ欧州メーカーは中国市場を目指して開発するけども、やはりこれまでクルマを作ってきた伝統からは簡単には逃れられず、どこか違和感が付きまとうメルセデスのイメチェンなのに対して、最近のプジョーのエクステリアの進化は100年以上の歴史を誇り、メルセデスが立ち上がるきっかけともなった古参スポーツブランド・プジョーが市場から望まれているものを存分に表現されている。