17台目
VWパサート
合計30点
作り込み6 フィール6 静粛性7 デザイン6 コスパ5
媚びない良さ
日本市場のプライベート市場向けセダンでは、スポーティだったりアートなデザインを備えたモデルだったりが注目を集めがちだ。実直なフォルクスワーゲンは、ドイツのカンパニーカー制度で需要があるモデルを中心にモデルを用意するメーカーなので、世の中がSUVブームになっていても、クルマ作りの切り替えが遅かったりする。ゴルフにせよパサートにせよ会社から契約上支給されるクルマにふさわしい質実剛健なクルマ作りをしていて、それが他の地域でウケてパーソナルユースとして売れていたりする。トヨタのプロボックスの機能美が評価されて一般向けに売れている感じに近い。
最高のサルーン・エンスーかも!?
一般ユーザーにウケるようにエクステリアをあれこれこねくり回すメーカーが多い(特に大手の日本メーカー)。そのデザインでセールスを伸ばしているという自負もあるだろうけど、「こういう雰囲気のクルマが好きなんだろ!!」ってメーカーの下心丸出しな面が見えてしまって全く興味が湧かないというユーザーも一定数いる。ジムニー、ハイラックス、ランクル、カングーなどの飾らない機能美モデルに熱心なファンの支持が集まるのもわかる。セダンやハッチバックにもこの手のクルマが欲しいけど、それがパサートでありゴルフだ。アウディやMAZDAが最高にクールだと思っている人には、なんとも地味な存在かもしれないが、目をキラキラさせてパサートに乗るタイプの人こそが本当の意味でのセダン好きなんだと思う。