反社会勢力的な嫌がらせ
ブランドの過渡期である上に、泣き言を言っても始まらないが、CX-5がRAV4とハリアーにサンドイッチされてガチガチに包囲され、MAZDA3がカローラに徹底マークされている。1.5LのMAZDA3より、1.8Lのカローラの方が価格が抑えられる上に乗り味もMAZDAっぽくなっている。なんとかトヨタの粘着マークをかわすことができているのが、CX-8とCX-30なのだけど、ややMAZDAっぽいスポーティな乗り味が追求できていない部分がある。コアなファンから見ればMAZDAが作った「ファミリーカー」であり、ちょうどBMWの横置きFFシャシーの2シリーズみたいな立ち位置だ。エンジンラインナップが多彩でトルコンATが配備されている点が評価できて、それを理由にブランドを「決められる」ユーザーにとってはジャストフィットするモデルだろうけど、トヨタとMAZDAのどちらにしようか悩むようなクルマへのこだわりがあまり無いユーザーにとっては、トヨタのコスパの良さに抵抗するのは難しいだろう。
比べるな!!
MAZDAの開発陣やコアなファンは、比べるまでもないと結論しているのだけども、エンジンやミッション基準でクルマを選ぶ「感覚」が無さそうなAJAJライターは、特別な注釈もないままにレビューで平気でトヨタとMAZDAを比較して論じる。大前提として「ステマ」であるなら「営業活動」として理解はできるけども、それはジャーナリズムとは言い難い。それぞれのメーカーがどんな基準で設計をしているかを考えずに比較するなんてナンセンスだと思うし、クルマに詳しい人ならそもそもこの両ブランドの比較レビューは上記の理由で成立しない。挙句の果てにMAZDAにトヨタの土俵で勝負しろ!!みたいな完全にミスリードな「経営のコーチング」までしてしまう結論は、国沢光宏さん、渡辺陽一郎さん、鈴木直哉さんの「ステマトリオ」が、ベストカーなどの媒体でずっと繰り返している。少なくともMAZDAファンからの信頼はほぼほぼ地に堕ちたライター達だ。