ちょっとディスる・・・
EVシフト&カーボンユートラルへの姿勢を公式に表明している日産、フォルクスワーゲン、ホンダに対して、煮え切らないトヨタの素直な姿勢にも好感が持てる。一時期のホンダ「ワールド・フィット戦略」、日産「ダットサン戦略」、VW「3Kカー戦略」で、利益を増やそうとしていた3社も、時間の経過と共に「現実」が見えた。東南アジアやインドなどの成長市場を狙い撃ちしたはずが、スズキやダイハツ(プロドア)に返り討ちにされた。大きいクルマを作っているメーカーの技術力は高いのだから、本気で挑めば尖兵としてシェアを広げているスズキやダイハツのシェアを奪い取れると思ったらしい。日本の軽自動車シェアでこそホンダや日産は好調な伸びを見せたけど、ネームバリューが通用しない世界では「クルマの本質」が見られてしまったようだ。
失敗は誰にでもある
21世紀のホンダが放った最大の成功モデル・フィットは、それ以前のホンダのヒットモデル(アコード、シビック、プレリュード、オデッセイ)に比べると、ユーザーへ伝わってくる魅力が小さい。日産のダットサン復活は何の成果も出せぬままに廃止された。VWの「3Kカー計画」などは、日本のカーメディアなどまともに伝えようともしない。3000ユーロ(40万円)の原価のクルマを日本に150万円で導入して「黒船」とか騒いでいたけど、あれは一体何だったの!? ちょっと前まで日独の巨大カー資本が、低コストの小型車を途上国向けに拡販しようとしていた。ちょっと前まで環境のことなど考えずに利益ばかりを見ていたが、今度はEVシフトにカーボンニュートラルですかい。見事な手のひら返しで、そりゃ歓迎されない・・・。