新しいロードカーの波
TCRインターナショナルという近年、多くのメーカーが参戦しているロードカーレースがある。日本でもTCRジャパンツアーが始まった。全長4200mm以上のFWD車で排気量も1750〜2000ccと規定されている。シビックやゴルフのボデーサイズはこの規定を前提に作られているようだ。シビックtypeRやゴルフGTIの開発が続いていたり、経営難で大きな方針転換を迫られているアルファロメオがFFのCセグジュリエッタを廃止せずに後継モデルの存在を公表しているなど自動車メーカーの期待感も強い。ルノーは参戦しているが日産&三菱は不参加。そしてHV禁止の条項を嫌ってかトヨタも不在。
TCR組 VS トヨタ&日産
日本上陸を果たしているTCR勢の尖兵としてシビック、ゴルフの両雄が存在している。アルファロメオ、プジョー、シトロエン、ルノー、オペル、セアトなどの欧州メーカーに加えてスバルもWRX・TCRがオーストラリアTCRなどに参戦。MAZDAもMAZDA3TCRの開発を発表したが昨年に中止を決定した。MAZDAはFRロードカーに乗り出して2000年以来この分野に充満している「黒い噂」を一掃する決意らしい。それはさておき、TCR組(シビック、ゴルフ)と、電動FF車を前提とする非TCR組(アクア、オーラ)のどちらが、2030年くらいまでの過渡期において日本市場向けの最良のロードカーとしてふさわしいのだろうか!?