マニアの心理(フェチズム)
シビックとゴルフを2択の天秤にかけ、他を排除するユーザーの気持ちになって考えてみると、「VWとホンダに対する期待」と同時に、「フォード・フォーカスSTのような欧州市場向けのダイナミックな走りのクルマ」を念頭に置いている可能性が高い。そしてその対極にあるような「フニャフニャ」なフィールのクルマを毛嫌いしている。勝手に想像を続けると、日本で人気のSUVやミニバンの機敏さに欠けるハンドリングに我慢ができないタイプかもしれない。ステアリングの剛性感と、パドルでガチャガチャと切り替わるダイレクトなシフト感が不可欠。MAZDAやスバルでもちょっと物足りない・・・シビックやゴルフへの指名買いに走る、「手ごたえ」に中毒気味な人も多いだろう。
シビックのエンジンは・・・
ベースグレードが319万円まで上昇した新型シビックは公称値1.5Lで182ps/6000rpmのエンジンとなった。先代最終モデルと比べても最大出力、最大トルク共に同じ数字なんだけど、クルマ好きなら目をキラキラさせる数値がサラっと変わっている。このクルマは319万円で買えるポルシェか?フェラーリか?・・・といかにも「釣り」のタイトルを掲げたブログ記事を描いても、ちゃんと帳尻を合わせることができる。世界に名を轟かすエンジンメーカー・ホンダの意地なんだろうけど、スイフトスポーツやアウディが扱うエンジン各種を、今回のシビックで軽く突き放した格好だ。