「日産オーラ VS VWゴルフ」
福野氏が絶賛の2台
日本で2人しかいない、毎年のようにレビュー集を発売し続けている自動車評論家・福野礼一郎さん。出版不況の中でそんなことが可能なのかといえば、彼のレビューを読みたいファンがたくさんいるからに他ならない。福野さんと沢村慎太朗さんがレビューを書くのをやめたときに、日本のカーメディアは本当の意味で終焉してしまうのだろう。そんな福野さんが「最高のゴルフではなく、最高のクルマだ!!」と言い切ったのが先代ゴルフ(7代目)であり、新たに「2021年における最高のクルマ」と評していたのが日産オーラのAWDモデルだ。
「間違いない2台」ということでOK!?
福野さんのような常人離れした理論家の「ツボ」と、一般自動車ユーザのそれとは、必ずしもシンクロしないだろうし、その意図は理解できないかもしれない。しかしおそらく確実に言えることは、ゴルフとオーラはその開発者の仕事ぶりに最大限の敬意が払えるくらいに、特段に気になる瑕疵もなく非常に高いレベルでまとまった完成度の高いクルマだということだ。どちらも比較の初戦ではアクアとシビックにそれぞれ遅れをとったけども、福野さんのファン視点であるならば、この顔合わせこそが本当の「頂上決戦」かもしれない。