「トヨタ・アクア VS VWゴルフ」
アンチも多いのに大ヒット
どちらも先代モデルは日本市場で大ヒットした同士の対決。初代アクアの大躍進は言わずもがなだけど、先代ゴルフも輸入車としては破格の成功を収めた。これだけ売れたモデルだから、そこそこにアンチも多く、人によって評価が大きく分かれるという意味でも双璧を成す存在だった。クルマ好きを自認するような人々からは正直言ってあまり評判はよくなかったくらいだ。「ニワカ」な人が買うクルマと見る向きもあったと思う。
アクア革命
初代アクアが大ヒットした理由は、誰でも見当はつくだろう。モード燃費で見たことないような30km/L超え。スポーティかつ上品なトヨタの「確変デザイン」(30ソアラ、80スープラ、110ヴェロッサ、230セリカなど)の仲間入りを果たす素晴らしいエクステリア。この2つが有力だけど、3つ目の隠れたポイントに「コンパクトカーなのに本体200万円の衝撃」があると思う。リーマンショック後の強烈なデフレ待った無しの状況では、Bセグのガソリン車なら100万円を切る金額が当たり前で、Cセグでも150万円〜、Dセグ(マークXなど)が200万円〜といった時に、Bセグで199万円〜というメチャクチャ強気な設定に多くのユーザーが痺れた。