EVに負けたブランド・・・
お金持ちを相手にするメルセデス、BMW、アウディ、レクサスなどの「プレミアムブランド」が続々と完全BEV化へ舵を切るようだ。すでに現行のエンジンモデルにおいても、内装の趣向はどうやらアメリカの某EVメーカーを手本としている。これらのブランドにとってのお客様は北米であり中国であるので、北米市場の好みをそのまま取り入れるのは自然な流れなのだろう。既存メーカーの多くはエンジンの代わりにモーターとバッテリーを搭載すれば、そのままEV化すればEVシフトにもすぐ対応できると考えていたかもしれないが、誰が見てもEVだとわかるデザインにしなければ無理なのだと、このアメリカメーカーは実証して見せた。
エンジン車の開発は低調!?
これから発売されるEVの多くは、富裕層を相手にするので、大前提として「エンジン車とは全然違ってダサくないですよ!!」とアピールする必要がある。メーカーによってはエンジン車を不必要に野暮ったく表現し、EVには特別に洗練されたデザインを与えて、自らが売りたいクルマへユーザーを誘導してくるところもあるだろう。庶民の乗るエンジン車は汚い排気ガスを出し、臭くて、やかましい音で、環境にも悪い・・・はちょっと極端かもしれないが、多かれ少なかれEVがあらゆるスペック的に優勢に「見える」ように設計される一方で、開発が放棄されて今よりもずっと退屈なエンジン車が増えるかもしれない。