エンジンに不満だからEVへ
日頃からエンジン車全般に不満を感じていた人は、さっさとEVに乗り換えるだろうし、現実にプレミアムブランドではエンジン車の開発そのものが行き詰まっていたのだから、既存ユーザーの乗り換えはある程度は進むとみているのだろう。それゆえにEV化への期待はかなり大きいようだ。2000年くらいから環境意識の高まりによってエンジンへの規制がどんどん強まっていった。カーメディアではエンジン車の乗り味の低下を、「自動車行政の弊害」だと正当化してメーカーを擁護するものもよく目にした。クルマを作ったこともない素人が言うべきではないかもしれないが、そんな「しょうもない説明」をされたところで趣味でクルマを買う人はどんどん離れていくだけだと思うが・・・。
本物がわかる大人に・・・
エンジン車は全部つまらないのか!?・・・そんなことはないと思う。2022年を迎えたタイミングだけど、まだまだ最高のドライビングを存分に楽しめるモデルはいくつもある。実際のところ、EVがこれらのエンジン車より乗り味が良いとは言い切れない。50km/h到達という性能では、ほぼほぼEVが早いだろうけど、高速道路を気ままに巡行したり、ロングレンジの峠道をエンジンの鼓動を感じながら駆け抜ける楽しみなど、エンジン車の魅力はまだまだたくさん残されている。つまらないエンジン車さえ回避すれば、まだまだEVに負けない部分はたくさん残されている。現在の日本市場で新車で買える魅力的なエンジン車10台を選んでみた(全5回を予定)。