2代目 MAZDA・ロードスター
専用設計の価値
トヨタ&スバルの決断のさらに先にいるのが、ピュアスポーツカーを半世紀以上に渡って作り続けている稀有なメーカーMAZDAだ。かつてはスポーツカー専売だったポルシェやジャガーを除外すれば、50年以上専用設計シャシーのスポーツカーを作っている総合自動車メーカーは、世界広しといえどもわずかにMAZDAとGM(コルベット)の2社だけだ。MAZDAからしてみればBMWやアウディなどは「スポーツカー・ブランド」ですらない。そんなMAZDAが出した結論もまたBMWなどのあざ笑うかのように「ピュアスポーツの未来はBEVではない」というもの。前回の投稿にも書いたけど、ロータリー&マイルドハイブリッドによる新しい特許が出されたようだ。
未来が見えた
NDロードスターのビッグマイナーチェンジに、新しい旋回機構(キネマティック・ポスチャー・コントロール)が採用された。初代86もエンジンのスープアップこそ行われたけど、この手の技術投入はなかったし、歴代のロードスターも発売当初のまま多少のエンジンなどの変更だけでモデルサイクルを終えることが多かったから意外な改良だった。しかしこれこそが次世代の電動ターボ(マイルドハイブリッド)付きのピュアスポーツへ向けての明確な布石なのだろう。この年末年始でMAZDAの新しいスポーツカーの展開がかなり見えてきた。EVシフトの前に生き残る自信がなければ絶対に行わない投資だ・・・。