巨大化するMAZDA
直6縦置きエンジンモデルの生産開始で注目が集まるMAZDAだけど、アメリカ市場では2000年代初頭のメルセデスが使っていたV6縦置きシャシーを改良して使っているダッジ・チャージャーやジープ・グランドチェロキーなど、いわゆるEクラス、GLEと共通のプラットホームを使ったモデルがよく売れている。V6モデルが30000ドル〜、V8モデルが45000ドル〜くらいで販売されている。MAZDAはそれをさらに安いコストで作れる直6エンジン化してアメリカをはじめ、グローバルの主要市場で販売しようと目論んでいる。せいぜい40000ドルくらいがスタート価格だから実に健全な商売だと思う。
全て専用設計
直6モデルよりもさらにMAZDAがさらに独自の未来を切り開こうとしているのが、この「エンジンによるスポーツカー」じゃないかと思う。ちょっと気がはやいけども、2030年のマツダには、500万円で直6のSUV&サルーン、400万円で次世代ロータリースポーツが用意されていて、「全高級車=EV化」という時代の空気感とどう折り合いをつけているのか非常に気になる。さらにMAZDAは、これらは電動デバイスこそ搭載されるものの、あくまで「エンジンモデル」であり、独自に用意されるBEVには全く別の専用設計プラットホームを用意している宣言している。エンジンをモーターに載せ替えればいい・・・は、MAZDAの開発においては完全に否定されているようだ。