時代の変化
本国生産をブランドポリシーに掲げるMAZDAとアルファロメオだけど、なかなかスポーツカーは登場せず、SUVばかりを作ってる。しかし個人的には「SUVを真剣に作ってくれてありがとう」の想いがとても強い。スポーツカーを愛でるサーキットに行くような趣味はないから。10年前ならばドライブそのものが究極の趣味だと思っていたけども、世の中全体がエコな空気感になってしまってクルマを走らせることは喫煙しているような居心地の悪さすらある。そんな変化は作り手側も敏感に感じているだろうし、より広いユーザーを獲得するための生き残り戦略も理解できる。
生活必需品
かつてはドライブ趣味を追求する人々のクルマでしかなかったMAZDAやアルファロメオだけど、アウトドア・アクティビティを広く楽しむようになった現代人を、ブランドにつなぎとめるためにSUVを積極的に作る必要があるのだろう。キャンプ、フィッシング、スノーボードの人気は衰えない。SUVが売れるのは当然のことだ。「なんちゃってSUV」などとカーメディア界隈のコメント欄だけで見られるが、書いてる人はおそらくアウトドアの趣味などまるで興味がないのだろう。何はともあれアウトドア趣味人をどれだけ味方につけられるかが自動車メーカーの生き残る道であることは間違いない。