ステルヴィオへ挑む
ステランティスの個性的なモデルと日本で異彩を放つMAZDA車は、今後も様々なモデルでライバル関係になると思われる。ドライブ趣味(フィール抜群)、アウトドア趣味(センス炸裂)に加えて、さらにユーザーに訴求できてかつトヨタやVWが安易に真似できないような「オンリーワン」を追求するのだろう。直接のライバル関係に無いフェラーリやマセラティは別にして、ステランティスの実質的な最上位モデルとなるのがアルファロメオ・ステルヴィオになるわけだけど、このクルマと互角以上に張り合える完璧なSUVを作ることを、MAZDAは優先したのだと思う。
アルファロメオの復活とMAZDAの進化
2002年に始まるMAZDAの第五世代の先陣を切った金井誠太さん渾身のGGアテンザも、当時に欧州、アメリカ、日本を席巻していたアルファ156の影響下にあったモデルだった。金井さんは「ドイツ車を全部ぶっ倒す」ことだけを考えていたと後述しているが、ドイツ車相手に孤軍奮闘のアルファ156はさぞかし眩しく見えたことだろう。2012年の第六世代の頃にはアルファロメオに元気がなかったけど、第七世代が企画されているであろう頃には、故マルキオンネCEOによって新生アルファロメオが登場していた。そしてMAZDAもヤル気を出した?カーメディアやヤフコメでは「MAZDAはドイツ車の真似」とか言われているけど、実際のところ「理想形」として念頭にあるのは2002年も2022年もアルファロメオなのだろう。このブランドが持つピュア過ぎるコンセプトは間違いなく至高だ。