幻のコラボ
故マルキオンニCEOは、アルファロメオの復活の切り札に、MAZDAロードスターを指名した。ポルシェ、ベンツ、BMWのように真似して作るのではなく、広島にエンジンを送り付けてOEM生産させた。おそらく構想にはアルファロメオ伝統の「1750TB」を縦置きして250ps級のライトウェイトスポーツを作るつもりだったのだろう。FRではあるがアルピーヌ110に近いピュアスポーツカーができるはずだった。しかし急転直下でアルファロメオの純潔「イタリア生産」を維持するためにフィアット&アバルトからの発売となってしまった。1750TB搭載モデルもラリーベース車として開発されただけだった。
強烈な刺激
MAZDAとアルファロメオの「夢のコラボ」が幻に終わったことはとても残念だけど、アルファロメオはもっと大事なことを守った。その相手先として彼らのプライドに心を震わせたMAZDAが「crafted in Japan」として応える。とても美しい関係だ。ロードスター in アルファロメオが破談してから、間も無くMAZDAのFRモデル開発の情報が入るようになった。ドイツブランドにはほとんど敬意を持っていない様子のMAZDA首脳陣だけど、アルファロメオに関して発言することはタブーなのかもしれない。2002年も2022年もMAZDAの理想であり続ける特別な存在!?MAZDA3もブレラへのリスペクトなのだろう。