自由を求めて・・・
1980年頃から日本車がアメリカ市場を蹂躙したし、欧州市場、中国市場、東南アジア、オセアニアでも日本車がアメリカ車を圧倒したこともあって、アメリカメーカーを過小評価してきた。アメリカ車に乗ったこともないオッサンが「日本市場には要らない!!」とプロパガンダを発する。今回のMAZDAの選択は、現状の日本車&欧州車のトレンドはMAZDAとは別物で魅力に乏しい中で、さらに走りの質感を上げるためにアメリカ式のクルマ作りにMAZDAが屈した形だ(ドイツ車の真似だと信じて疑わない人が多いようだが・・・)。より優れたグランドツアラーを作るために排気量を解放すると、必然的にFRシャシーになる。
規制は産業を衰退させる
日本市場でクルマを選ぶとすれば、どこで作っているかは別として、日本車、ドイツ車、フランス車、イギリス車、イタリア車、スウェーデン車のどれかになる。アメリカ車や韓国車がBEVの普及と共にこれから増えてくることが予想されるが、ドライブの楽しさを追求するクルマ作りをするMAZDAにとってはどれもお手本にはならないらしい。規制でガチガチの欧州や日本向けではMAZDAの良さは発揮できない。より大胆な設計が可能なアメリカ市場向けであれば、MAZDAが望む理想の設計を存分に追求できるのだろう。