裏切ることの価値
MAZDAのイメージから、ピュアスポーツカー、スポーツクーペ、ホットハッチを連想するのは容易い。しかし素人でもすぐに考えつくような商品設計では、目新しさに訴える要素が少なく、新型モデルとしては期待できない。ポルシェがカイエンを作ったけども、それまでのブランドイメージとの大きなギャップで売れたと言える。マカン、カイエン、パナメーラ、タイカンはいずれも既存のイメージを裏切って登場し、狙い通りヒットした。
CX-8も・・・
MAZDAはSUVに相当な自信があるようだけど、今のMAZDAが再びスライドドアのMPVやSクラスのようなフルサイズサルーンを手掛ければ注目度は高いだろう。CX-8もMAZDAの従来のイメージを打ち破るサイズ感からスマッシュヒットに繋がったと思われる。「3列シートのSUVが他になかった」というカーメディアのレビューは何度か見かけたが、ブランドイメージを裏切ったことによる典型的な成功例に思う。