スポーツカーは燃費も良くなる!?
「SUVのスポーツカーはナンセンス」と言う人もいる。どんなクルマよりも走りがフラットで限界値が高く、圧倒的なコントロール性を備える方向で開発が進めば「スポーツカー」に近づく。スポーツカーとは、より快適で安全なドライビングが可能なクルマでもある。無駄な挙動がなくなるから燃費も良くなるかもしれない。MAZDAのことが大嫌いな水野和敏さんも、「本来はスポーツカーとは乗り心地が良いものだ」とおっしゃっていた。エンジンスペックやタイヤの過剰なグリップが加わると乗り味はどんどんハードになるけど、GT-Rは誰でも安心して時速300km/h出せるクルマを目指したという。スポーツカー本来の乗り心地の良さとハイスペックの共存にGT-Rの本質的価値があるらしい。
ユーザーになって探求したい
MAZDAがさっさとFRシャシーでスーパースポーツを作れば、誰の目にもその意味は簡単にわかるのだろう。SUVというオブラートに、ロードスターが30年以上に渡って求め続けてきた「クルマの基本形」を包んだものがCX-60だと、やや分かりづらくて回りくどい説明をしている(プロのライターが誤解してしまうくらいに)。頭で考えることもある程度は大事だけど、さらに興味がある人はNDロードスターかCX-60のオーナーになって色々試してみて!!ということなんだろう。そんなに「SUVのスポーツカー」というならば、直6のNAガソリンも早く搭載して欲しいが・・・。