4台目 メルセデスBクラス
これぞベンツ
どこから見ても日本車ピープルムーバーのシルエットだけど、最近はやたらとデザインに神経質になっている日本メーカーでは、極端にキャビンを膨らませた効率重視なボデーサイズは敬遠されるようになっている。欧州メインストリームのVW、プジョー、ルノーなどもBクラスのようなタイプのピープルムーバーは売りにくいだろう。カングーやリフターのように商用車っぽい佇まいなら人気が出るが、4枚のヒンジドアを構える独特の「ツアラー&ピープルムーバー」は、あまりにトレンドを度外視していて渋い。つまりメルセデスのブランド力があって成立するクルマとも言える。
わかる人にはわかる
5ナンバーサイズの使いやすさが良くて、今もプレミオ/アリオンやブルーバードを大切に乗り続ける人も多いが、街中で見かけるメルセデスBクラスのユーザーは、そんな古き良き上品なクルマを好む人が多いと思う。Aクラス、CLAクラス、Cクラスなどメルセデスの小型車は「新しいトレンド」を求めてか、なかなかのチャラさを放っている。2000年くらいにアウディが台頭してから、メルセデスのデザインは変わっていった。そんな中でかつての上品さを小型モデルに残すという意味でBクラスの存在価値は大きい。まあ・・・「なんでそれにしたの?」と首を傾げる品のない人も結構いるだろうけど。