自動車メーカーへの圧力
日本だろうが、欧州、中国、アメリカだろうがBEVへの移行には相当な年月が必要だ!!・・・はまあ大体の人はそう思っている。だから現状のそこそこ儲かるエンジン車ビジネスにもうしばらく注力していて良いというMAZDAの判断も妥当だ。テスラやBYDなど強烈な「国策」にプッシュされているメーカーを除けば、BEVを製造&販売して利益を上げて成長していくことは難しい。BEV製造はある程度の規模の既存メーカーにとって、企業の社会的責任のアリバエ作りのために「半強制的」に課された負担でもある。
2050年の悪夢
BEV生産だけでなく2050年頃までには、製造業全体に対してカーボンニュートラルが義務化される。工場が使う素材やエネルギーで徹底した脱炭素が求められるのだから、その頃には軽自動車が1台500万円くらいになっているかもしれない。あと30年でエンジン車ではなく、個人所有の自動車そのものがこの世界から猛スピードで消滅するシナリオさえ見えてくる。ものすごく高価で、半自動運転化された自動車を、わざわざ「ドライブ」のために買うのだろうか!?