クルマの価値
自動車メーカーに勤務する人々へのインタビュー記事は面白い。自らの仕事が今後どのように変容していくか、当事者だけによく考えていると感じることが多い。最後まで残るのはどんなクルマ?という質問に、複数のメーカーの幹部が即答で「スポーツカー」だと断言していた。軽自動車が500万円となった30年後の世界では、走らせて楽しいスポーツカーのDNAがなければ、人々はカネを払わない・・・という意味にもとれる。
どこのメーカーでも作れる!?
唐突な話で恐縮だが、MAZDA好きとして、今のMAZDAにはある種の奢りがあるように感じる。ポルシェのようなファン・トゥ・ドライブに徹したクルマ作りができるMAZDAだから、他のメーカーのように市場や自動車行政に合わせる必要性は低いし、他のメーカーにできないことに価値がある・・・という最もらしい言い分を掲げている。「走り」も「デザイン」もどこにも負けない・・・と自信を持つこと自体は良いことだけど、他の日本メーカーもその気になればポルシェ911のようなグランドツアラーくらい作れてしまう。