環境ユニットを作る使命
GT-RやNSXの後継モデルは、エンジン車なのかBEVなのか不明だけど、日産もホンダも自動車メーカーに課される「社会的責任」の全容が分かったら、どちらかのユニットで再びスーパーカーを作ってくるのだろう。トヨタやホンダはストロングハイブリッドで、日産はe-POWERで、それぞれ環境技術の切り札を作った。もちろんあらゆる補償が伴う自動車産業である、ゼロから新しいユニットを作り、安全に運用できるようになるまで10年以上のスパンでの取り組みが求められる。実際に10万台以上のHVやBEVを販売し、そのフィードバックからくる問題に取り組む。
「甘い汁」
当然ながら、半世紀以上の歴史を誇るエンジン車の確立された「快適さ」には遠く及ばないところから、プリウスもリーフも始まった。乗り味で選ぶユーザーは、エンジン車に軸足を置くMAZDAや輸入ブランドへ吸い寄せられていく。裏を返せば、大手メーカーがHVやBEVへの移行に注力する中で、「乗り味重視」の一定のシェアが吸い寄せられてくることで、MAZDAのビジネスモデルは成り立っていると言える。