緩急ある経営
これからのMAZDAは停滞期に入るかもしれない。一時期のMAZDA本がたくさん出版されていた頃に、「生産技術」「設計」「部品精度」「デザイン」のあらゆる面で世界のどこにも引けを取らないと宣言していた、最先端を走るメーカーだと紹介されていた。才能の集まりがどこまでも際限なく良いクルマを作り続ける。そんな舞台装置・演出が着実に「ブランド・ストーリー」を作り上げている。北米、欧州、中国、日本どの市場もMAZDAを無視できない。最大のポイントは6気筒のFR車を臆することなく作った勇気だ。そりゃ信じたくなる。
威光は2030年までを照らす
前田さんも藤原さんも日本型雇用の中で、62歳までという限られた期間で見事な「ブランド・ストーリー」を作ったと思う。このベールを纏ったまま2030年くらいまではMAZDAは自動車産業の中心に君臨し続けることだろう。そして前田さん、藤原さんが退いた後に、ある程度は守りの経営に入らざるを得ないのだろう。どんな人々が新しい取締役なのかわからないけど、藤原さんのようなメディアに出てきて「好き勝手に意見」するようなカーガイはいるのだろうか!?