セダンは完璧
ファストバックで冒険できるのは、セダンのデザインに絶対の自信があるからとも言える。アウディA3セダン、メルセデスAクラスセダンを参考にしただろうけど、MAZDAらしいポリシーでそれらを超越した優れたサルーンシルエットを手に入れた。ファストバックとセダンを全く同じ条件で発売したら、主力の男性ユーザーの多くはセダンを買ってしまうだろう。日本メーカーのCセグセダンが売れること自体は非常にエポックメーキングではあるけど、すでにA3セダンやAクラスセダンが好調なので、MAZDAが目指す世界でのオンリーワンではない。
狙いは「変革」
あくまで推測に過ぎないけども、MAZDA3のユーザーをファストバックに誘導する装置として、「MT」と「バーガンディ・セレクション」の設定が行われた可能性が高い。母方の伯父さんが定年のタイミングでCセグに乗り換えた。スバル・インプレッサを選択したが、車格が少々気になるようで上級グレードにオプション満載で300万円を超えてしまったとか言っていた。私が郊外をサイクリングしている時に出会うMAZDA3ユーザーの男性もやはり同じ気持ちで選んでいるのだろう。確かにMTで内装がバーガンディっぽいクルマが多い。